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スカウトからエントリーを獲得するために重要なことは?

まず前提として「エントリー率をあげること」自体を目的にしてはいけません。
ダイレクトリクルーティングとは、自社が採用したい学生に対して
アプローチしてエントリーをしてもらい、採用まで繋げていくサービスです。

そのため、エントリー率をあげるのではなく、
「自社が採用したい学生からエントリーが来ているか」という視点で振り返ってみることが大切です。

本記事では、そんな「採用したい学生からエントリーを獲得していく方法」をご紹介します。
少しでも参考になりましたら幸いです!


目次

  1. エントリー率向上への考え方
  2. カスタマイズの重要性
  3. カスタマイズのコツ
  4. 興味を持たせる書き方
  5. 特別感を出す
  6. スカウト文の構成のポイント
  7. 雰囲気・印象で差別化する
  8. ターゲット学生に訴求する文章の作り方
  9. 最後に

エントリー率向上への考え方(スカウトとターゲット設定)

ダイレクトリクルーティングで効率良くエントリーを獲得し、採用に繋げて行くために最も重要なポイントは「ペルソナ」です。

※ペルソナとは?
マーケティング用語で「サービス・商品の典型的なユーザー像」を指します。
採用においては、「採用したい候補者の人物像」を意味します。

ダイレクトリクルーティングは、このペルソナにダイレクトに訴求するサービスですので、
・ペルソナが明確であるか
・そのペルソナに訴求できるか

この2つがエントリーを獲得していく上で大事な考え方になります。

- スカウトは「認知」から「興味」を付けるもの

そもそもキミスカにおける「スカウト」とは、
自社をまだ見てなかった人、興味を持っていない人に対して
興味を持ってもらい、採用まで繋げていく道筋の中での認知〜興味のフェーズにあたります。

そのため、スカウトが届いた時点では、学生は自社にまだ興味を持っていないのです。
その初めましての状態から、スカウトを通して「面白そう!話を聞いてみたい!選考に進みたい!」という流れでSTEPを順に踏ませていく必要があります。

- ターゲット無きスカウトは刺さらない

スカウトは「ペルソナ」に訴求して興味を持たせ、エントリーさせることが目的です。
裏を返せば、ペルソナに訴求できなければエントリーはうまく獲得できません。

例えば、、
「20代のうちからバリバリ働きたい、年収1,000万稼ぎたい!」と考える学生がペルソナだとします。

そのペルソナに対して、
「うちの魅力は福利厚生です!残業ほとんど無し!超ホワイト企業です!」と伝えてもあまり刺さりません。

なぜなら、そのペルソナが魅力に感じる情報ではないからです。
学生からすれば「自分が求めている環境じゃないな、やりたい仕事じゃないな」とエントリーを辞退されてしまいます。

これは極端な例ですが、
ペルソナに対して情報発信を行わないとエントリーには繋がらないという、この関連性を知っていただけましたら幸いです。

エントリー獲得に向けて、自社の採用ペルソナがどんなものなのか
そのペルソナに訴求する内容がスカウトテンプレートや企業ページの情報に盛り込まれているのかを確認してみてください。

カスタマイズの重要性

ダイレクトリクルーティングにおいて最も大切なことは「学生個人への訴求」です。
個人への訴求において、スカウト文を「学生個人にあわせてカスタマイズすること」はとても重要なポイントになっています。

- 学生はカスタマイズしてくれているかどうかを見ている


※キミスカ24卒学生アンケート結果_202210

学生がエントリーをする理由の一つが「自己PRを読んでくれているか」です。
学生に合わせてカスタマイズをすることで学生がエントリーをしてくれる可能性が上がりますし
逆に、カスタマイズを怠ることでせっかくのエントリー獲得のチャンスを逃してしまうかもしれません。

送ったスカウトを無駄にしないためにも、しっかりとカスタマイズしていきましょう!

- エントリーする理由を作ってあげる

ただ闇雲にスカウトを送っても学生には響きません。
なぜなら、学生は企業からスカウトを受け取って初めてキミスカを利用していることを知り、興味を持つからです。
学生がもともとその企業に興味を持っていれば既にエントリーをしています。

そのため、スカウトをきっかけに興味を持ってもらい「エントリー」という行動を起こしてもらう必要があります。

そこで重要なポイントが「エントリーする理由を作ってあげる」ことです!

「誰でも良いのでとりあえず来てください」では受け取った側は「じゃあ自分じゃなくても良いんだ」と興味を持ち辛いですよね。

「あなたの〇〇な部分が自社にあうと思ったのでスカウトしています!」とスカウトをした理由をちゃんと伝えてあげることで
学生は初めて自分個人宛に届いているスカウトなのだと、自分事として捉えて興味を持ってくれます。

そのため、スカウトした理由を学生個人に向けてカスタマイズをして送って行きましょう!

カスタマイズのコツ

「学生にあわせてカスタマイズしたいけどやり方がわからない...」
「カスタマイズはしてるけど、なかなかエントリーが来ない...」
そんなお悩みはありませんか?

実は、「カスタマイズ」にも大事なポイントがあるんです!!

- 抜き出しではなくスカウトした理由にこだわる

スカウトで大事なことは、学生が「エントリーする理由を作る」ことです。

スカウトした理由の記載・抜出は、スカウト型サービスだからこそ大事にしたい内容です。
しかし、抜き出しをすること自体が重要なのではありません。

① その強みがどう生かせるのか
② 自社のどんな仕事(職種)の中で生かしてほしいと考えているのか

上記が学生に伝わるように記載することで、格段にスカウトの質は上がります。

「この会社とマッチしているのかもしれない」
「この企業に必要とされているんだ」

と、学生に感じさせることがエントリーへのカギです!

ここで例文を見ていきましょう。
①と②、どちらのスカウトにより興味を持てますか?

例①
~~~~
○○さんのプロフィール拝見させていただき、

「コミュニケーションを大事にされている」部分が素敵だと思いスカウトをお送りしました!

ぜひ一度○○さんとお話ししたいと思っておりますので、興味を持っていただけましたら
まずはエントリーをお願いいたします!

以下、当社の紹介になります。
~~~~

例②
~~~~
○○さんのプロフィール拝見させていただき、「コミュニケーションを大事にされている」ところが素敵だと感じました!
当社はお客様一人ひとりに向き合うことを特に大事にしていますので、○○さんにはマッチした環境だと思います。

ぜひ当社の営業で、○○さんの強みを活かしていただきたいと思いスカウトさせていただきます!

もっと〇〇さんのお話しを伺いたいので、興味を持っていただけましたら
一度カジュアルにお話しできたら嬉しいです。

もう少し詳しく当社について紹介させていただきますね。
~~~~

いかがですか?

具体的に書くことで受け取った側が抱く「企業で働くイメージ」は随分違うと思います。

学生はスカウトを受け取った時点では、まだ企業で「自分がどんなことができるのか」のイメージがわいていません。

ぜひ「スカウトした理由」にこだわって学生の興味をひきつけて行きましょう!

興味を持たせる書き方

学生は企業からスカウトを受け取って初めてキミスカを利用していることを知り、興味を持ちます。
学生がもともとその企業に興味を持っていれば既にエントリーをしています。

そのため、スカウトをきっかけに興味を持ってもらい「エントリー」という行動を起こしてもらう必要があります。

興味を持たせる方法はいくつかありますが、
取り組みやすくておすすめなのは「働く姿や仕事内容のイメージを持てる」文章にすることです!

例えば、、

・誰に対して、どんな仕事をするのか
・その仕事はどんな社会的影響があるのか、どんな役割を担っているのか

など、読み手がより具体的にイメージが持てるようにまとめることがポイントです!

他にも、事業内容や仕事内容を「営業活動」や「不動産の販売」などと一言で片付けてしまうのではなく、
言い回しを変えてみたり、面白そうに感じるように記載いただくのもおすすめです!

特別感を出す

学生にとって企業からスカウトがくることはとても特別なことです。
とはいえ、学生も限られた就活期間でたくさんの企業を見ていますし、他社からも勿論スカウトを受け取っています。

そんな学生の目に留まり、エントリーを獲得するために重要なポイントになるのが
限定感・特別感を伝えてスカウトの価値を高めることです!

- 限定感がエントリーをする理由になる

ただ闇雲にスカウトを送っても学生には響きません。
なぜなら、学生は企業からスカウトを受け取って初めてキミスカを利用していることを知り、興味を持つからです。
学生がもともとその企業に興味を持っていれば既にエントリーをしています。

そのため、スカウトをきっかけに興味を持ってもらい「エントリー」という行動を起こしてもらう必要があります。

そこで限定感を伝えることで、スカウトが更に特別なスカウトになり
「学生がエントリーする理由」を作ることができるのです。

普通のスカウトと特別なスカウト、もしエントリーするならどちらにエントリーしたいと思いますか?

ここで例文を見ていきましょう。

例文①
~~~~
○○さん、はじめまして。
株式会社グローアップ 新卒採用担当です。

○○さんのキミスカの登録情報を拝見し、
【アルバイト】のご経験や【相手を思いやる姿勢】が弊社にマッチするのではないかと思い、
スカウトをお送りしております。

まずはカジュアルに面談にてお話しできたらと思っています。
ご来社頂く形でも、WEBを通してお会いする形でもどちらでも可能です。
○○さんのご予定に合わせて実施できれば幸いです。
エントリーを頂いた後に具体的に詳細をお話しましょう!
~~~~

例文②
~~~~
※スカウト限定の特別選考フローのご案内です!

○○さん、はじめまして。
株式会社グローアップ 新卒採用担当です。

[:USER:]さんのキミスカの登録情報を拝見し、
【アルバイト】のご経験や【相手を思いやる姿勢】が弊社にマッチするのではないかと思い、
通数限定のスカウトをお送りしております。

弊社では現在、キミスカ学生限定での【 特別選考フローのご案内 】を実施中です!

本来であれば書類選考を実施するところ、○○さんは特別フローにてご案内させていただきますので
書類選考を免除し、1次面接からご案内させていただきます!

1次面接の前に、まずはカジュアルに面談にてお話しできたらと思っています。
ご来社頂く形でも、WEBを通してお会いする形でもどちらでも可能です。
○○さんのご予定に合わせて実施できれば幸いです。
エントリーを頂いた後に具体的に詳細をお話しましょう!
~~~~

いかがですか?

限定感・特別感を伝えることで、本当に貴重なスカウトなのだと感じることができると思います。
ぜひ、学生に特別なスカウトを送ってあげてください!

- スカウト特典を活用する

特別感をわかりやすく伝える方法として、「スカウト特典機能」の活用をおすすめします!

※スカウト特典機能とは?

ゴールドスカウトのみ付与することができる機能です。
特典をつけると学生のスカウト受信画面で〈特典有り〉というバッジが表示され、
他のスカウトより目立つようになっています。

▼特典を使用しているスカウト

▼特典を使用していないスカウト

特典をつけたことで、エントリー率が5%向上した例もございますので、ぜひご利用くださいませ。

スカウト文の構成のポイント

スカウト文に記載されている情報もたしかに大事ですが
実は「文章を読ませる構成」も同じくらい重要なんです!

- スカウト文の役割

スカウト文の構成において重要なポイントとはズバリ「ストーリー」です。

学生は企業からスカウトを受け取って初めてキミスカを利用していることを知り、興味を持ちます。
スカウト文を開封し、文章を読んでみて学生はエントリーをするかどうかを判断します。
つまり、「興味を持たせてエントリーさせる」ことがスカウト文の目的です。

そこで、初めて読み進める側の気持ちになって
最終的に目指す「エントリー」の行動に移るような流れになっているのか、
そこに向けた適切な情報は記載されているのか
お使いのスカウトテンプレートをいま一度確認してみましょう!

- 構成例

それでは具体的にスカウト文には【 どんな情報が必要なのか / どのような構成が有効なのか 】。

例文を用いて解説していきます。

いかがですか?

なんとなく読んでみても、情報が少なくて興味を持ち辛いですし
結局何を伝えたいのか不透明で「エントリーしてもっと詳しく話を聞いてみたい!」とは思わないですよね。

ここで、先ほどお伝えした「読み進めるストーリー」を踏まえたおすすめの構成をご紹介します。

<おすすめの構成>

  1. 題名 / キャッチコピー
  2. スカウトをした理由
  3. 採用担当の自己紹介
  4. 会社 / 事業の魅力や強み
  5. 仕事内容 / 働く環境
  6. 今後の流れ / 選考フロー

それぞれの役割とポイントについてお伝えします。

1、題名 / キャッチコピー
 →スカウトを開封してまず最初に目に入る部分です。
  その先も読み進めよう、と思わせるように限定感やキャッチーな題名を記載しましょう。

2、スカウトをした理由
 →なぜ自分にスカウトが届いたのかを伝える部分です。
  受け取った側が納得できるように、しっかりと学生に合わせてカスタマイズしましょう。

3、採用担当の自己紹介
 →スカウトは「個対個」のコミュニケーションです。
  どんな人が送っているのか、担当者個人の情報や人柄も大切です。
  機械的な印象に伝わらないように、人柄をしっかり出していきましょう。

4、会社 / 事業の魅力や強み
 →どんな会社なのか、どんな事業をやっているのか、自社の魅力を伝えられる部分です。
  他社との違いや、魅力的な点をわかりやすくまとめることがポイントです。

5、仕事内容 / 働く環境
 →z世代の学生が特に気になる部分です。
  その仕事でどんなことができるのか。その魅力は何か。
  働くイメージをわかせてあげましょう。

6、今後の流れ、選考フロー
 →どんなステップがあるのか、エントリー後の流れを簡単に伝えて学生を安心させましょう。
  エントリーまでのハードルを下げることがポイントです。

先ほどのスカウト文をこの構成にあてはめてブラッシュアップしてみましょう!

いかがですか?

構成を変え、そこに必要な情報を加えることで印象もガラッと変わります。

ぜひ、「学生がもっと読みたい!」と思うような情報を適切な流れで伝えて行きましょう!

雰囲気・印象で差別化する

スカウトは「個対個」のコミュニケーションです。
web上でのやり取りになりますが、スカウトを受け取っている担当者様も人であり
学生もまた一人の人間です。

企業の雰囲気や担当者様自身の人柄をスカウト文を通して伝えることで、
学生も共感したり、好意的な印象を持たせることができます。

逆に無機質でテンプレ感のある文章は機械的な印象を与えてマイナスになってしまうことも、、

スカウト文の内容や言葉の使い方などから、企業の雰囲気や人事の人柄は伝わるものです。

他社との違いや実績など書けるものがない!という時こそ、
他社と毛色が違うスカウトで学生を振り向かせましょう!

ターゲット学生に訴求する文章の作り方

  • ターゲットとしているペルソナは決まっているけど、そのペルソナにどんな訴求をすれば良いのかわからない、、
  • 訴求する内容の作り方がわからない、、

そんなお悩みはございませんか?

ここでは、簡単にお取組みいただける「ペルソナに訴求する文章の作り方」を解説します。

- ペルソナの価値観を考える

学生一人ひとりの価値観は違います。
同様に、就職活動において「何を」「どの程度」求めているかも異なります

ペルソナへの訴求を組み立てるに当たって、まず第一に、
自社のペルソナが就職活動において「何」を「どの程度」求めているのかを認識する必要があります。

例えば、就活の軸は大きく分けても下記8つに分類できます。

ペルソナがこの軸の内、どれを一番求めているのか、逆にどれは求めていないのかを当てはめてみましょう!

- 自社のポジショニングを整理する

ペルソナが求める軸が設定できたら、今度は自社がどれくらい訴求力があるのかを整理しましょう。

それぞれ軸に対して自社がどのポジションにあるかをそれぞれ整理することで、
自社がどれだけ魅力付けができるのか、強み/弱みを整理することができます。

軸に対しての、整理する観点と流れは下記の通りです。

  1. 5段階評価により各項目の充実度合を設定する
     例)成長できる環境・・・5
       ワークライフバランス・・・2
  2. 1の数値を説明する、根拠となる情報や事例を添える
     例)成長できる環境:入社3年目でチームリーダーを任されることもある
               成長を促せるように、外部研修を経費で受講できる制度がある
       ワークライフバランス:残業推奨では決してないが、繁忙期には残業せざるを得ないこともある
  3. ペルソナの求める軸と組み合わせる

いかがですか?
ペルソナが求める軸と、自社が訴求力のある項目は合致していますか?
   
ここまでくればもう一息です。
整理した内容をスカウト文章に落とし込んで行きましょう!

- ペルソナに訴求するメッセージを具体的に記載する

訴求する情報をスカウト文に記載する際に抑えていただきたいおすすめポイントは下記2つです。

  • わかりやすくまとめる
  • 具体的に書く

それぞれもう少し詳細をお伝えします。

・わかりやすくまとめる

どんなに魅力的な情報でも、それが相手に伝わらないと意味がないですよね。
学生は社会人経験がないので、web上の情報や聞いた範囲でしか業務や職務内容へ理解をしていません。

相手が社会人経験のない学生である、ということを忘れずに
専門用語はあまり多用せずに、いかにそれが面白そうに見えるか、という視点でまとめていただくと興味を持ってもらいやすいです。

・具体的に書く

内容が抽象的だと、いまいちイメージが付かず興味が持ち辛いです。

例えば、
「圧倒的に成長できる環境です!」と記載されていても、何がどうなって成長できるのか、
成長できるものは何なのか、イメージがつかないですよね、

学生にとって、新卒で入社する会社は人生で1社のみです。
その判断はどうしても慎重になりますので、学生が働くイメージをちゃんと持てるように
なるべく具体的に示してあげてください。

スカウト文への落とし込みが完了したら、早速ペルソナに対して訴求をしていきましょう!

実際にそのスカウト文がペルソナに刺さっているのか、「スカウト分析」やエントリー学生にヒアリングをして、振り返りながら運用していただくとより精度を高めていただけます!

最後に

いかがでしたでしょうか。

「エントリー向上」とひとことで言っても実施いただける施策はたくさんあります。
近年は売り手市場により学生からのエントリーを獲得する難易度は年々増加しています。
ぜひ「とにかくエントリーを稼ぐ」ではなく、
「自社が採用したい学生からのエントリーを獲得する」、そんなダイレクトリクルーティングならではのアプローチを実践いただけましたら幸いです。