
ペルソナ設計の方法とは?
ダイレクトリクルーティングとは、自社が採用したい学生に対して
アプローチしてエントリーをしてもらい、採用まで繋げていくサービスです。
ダイレクトリクルーティングを効果的に活用するにあたり、
自社が採用したい学生に狙いを定め、自社内で共通認識を持ち、
採用したい学生に刺さる統一感のある採用・広報活動を行うためにも
「ペルソナ設計」は必要不可欠な考え方となります。
ダイレクトリクルーティングをこれから使い始める、
あるいは改めて来年度の採用をダイレクトリクルーティングではじめていきたいという企業様、ご担当様にとっては、「ペルソナ設計」は避けては通れないキーワードではないでしょうか。
本記事では、「ペルソナ設計」について、及び実際にペルソナ設計を行うにあたってのステップを詳しく解説いたします。
記事中で「ペルソナ設計ワークシート」もダウンロードできますので、あわせてご活用ください
目次
「ペルソナ」と「ターゲット」の違い
認識が重なりやすい「ペルソナ」と「ターゲット」。
実は、採用活動を成功させるためにはターゲット以上にペルソナが重要となります。
ターゲットを「分類」とすると、ペルソナはより具体的な「人物像」となります。
以下の例は、ターゲットとペルソナの比較をしたものです。
内容を見ると、ターゲットは学生の経歴やざっくりとした希望をあげているのに対し、ペルソナは経歴だけではなく、その学生を取り巻く環境や得意分野、就労のイメージなど、まるで一人の人物が浮かび上がってきそうなほど具体的に設定します。
このように、より細かな情報を設定することで、ペルソナが完成します。ぜひ社内の各部署やチームの課題解決に向けて、こんな人がいたら・・・と話し合ってみましょう!
また、ペルソナ設計の必要性を説明した後は、実際に設計するために必要な方法や、ダイレクトリクルーティングでの活用の仕方も紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
ペルソナ設計の順序
ペルソナとターゲットの違いについて、ご理解いただけましたでしょうか?
では次に、実際にペルソナ設計をしていきましょう!以下、ペルソナ設計の方法について、順を追って説明します。
① 現場で活躍する社員の意見をもとに、必要な人材の情報を一通り挙げる
まずは社内で現在あがっているターゲットの条件以外に、「こんな思考のある方がほしい」「こんな条件の方だと自社に合う」といったより具体的な意見を話し合い、ペルソナの材料を集めましょう。
社内の意見は、人事担当者だけではなく、各部署・チームの責任者や教育担当の方など、様々な視点で集めるようにしましょう。もし各部署によって仕事内容や必要な条件が大きく異なる企業様であれば、各部署によって、ペルソナを分けて設定することをお勧めします。
集まった意見は、「学生の思考」「ステータス」「とりまく環境」「特性(得意なこと)」など、種類ごとで分けるようにしましょう。
② 情報をまとめ、理想とするペルソナ(人物像)をつくりあげる
情報が集まり、種類ごとにまとめたら、早速ペルソナを作ってみましょう!
条件はすべてを生かすのではなく、現実的な条件を取捨選択するようにしましょう。内容を見て、矛盾や非現実的な内容の並びが無いよう、しっかり確認してください。
実際のペルソナ設計に向けて、「ペルソナ設計シート」をぜひご活用ください。
③ 設計したペルソナについて社内で見直し・修正を行う
設定したペルソナに関して、人事担当者だけではなく教育担当や責任者など、今後関わることがある社員に共有し、ブラッシュアップしていきましょう。
年度による社内状況によっても、変わっていきます。目的に沿ったぺルソナが組み立てられているか、社内で多くの人に意見をもらい、改善を繰り返すことで精度を高くしていくことが大切です。
キミスカを使ったペルソナへのアプローチ方法
自社にほしいペルソナのイメージが見えてきましたか?
設計できたら、今度はキミスカを使ってペルソナがエントリーしたいと思える内容を訴求しましょう!
① 企業ページ
企業ページでは、学生がキミスカ内で唯一、社内の雰囲気や業務の様子を写真で確認できます。特にカバー画像や、魅力エリアの「どんな会社ですか?」に設定する写真は、学生にとってその会社の第一印象となります。
ペルソナによい印象を与えるためにも、社員の方の明るい表情が映る写真や、その会社が何をしている会社なのかが一発でわかるような写真を設定することが大切です。
また、「どんな社風ですか?雰囲気や企業文化を教えてください」の質問項目は、ペルソナによって掲載する内容を対応させる必要があります。ペルソナの思考性や価値観、理想とするワークスタイルなどによって合わせるとよいでしょう。
例えば、今まで大学やアルバイト先の先輩と近い距離感で取り組んできた学生には、「意見の風通しがよく、年齢を問わず意見を言いやすい」という社風はマッチしています。
また、長年同じスポーツ・勉強を続けるなど、一つのことを極めてきた学生には、「学んできた技術・経験を活かした業務ができ、一つの職種を極めていく」という社風は響くのではないでしょうか。
② スカウトテンプレート
スカウトテンプレートは、学生の個別の情報を入れることで、テンプレート感を出さずに、ピンポイントでペルソナに刺さる内容を詰め込むことがポイントです。
例えば自社の特色から「ワークライフバランスがとれる企業で働きたい」という学生さんをねらっていく場合には、平均残業時間や有給獲得率・頻度などの情報を載せましょう。
逆に、「ワークライフバランスがとれる企業で働きたい」という学生さんに向けて、年収や早期キャリアアップといった内容をアピールしても、魅力として捉えられないでしょう。ペルソナの思考性に合わせて、伝える情報を対応させていくことが大切だといえます。
ペルソナ設計で押さえておくべき2つのポイント
最後に、ペルソナ設計時のポイントをお伝えします。ぜひコツをつかみ、採用に活きるペルソナを設計していきましょう!
① 学生が魅力と感じる自社の特徴を押さえておく
「自社で活躍できそうな人材」をペルソナ設計の材料にするだけではなく、「自社の特徴を魅力ととらえてくれそうな人材」をペルソナに取り入れるのも大切です。
例えば、会社に「環境変化がめまぐるしく、新たな事業立案に挑戦できる」という特徴があった場合、「昔から一つのことを地道に努力し、極めてきた」という学生さんよりも、「海外留学など新たな境地での挑戦をした」「アルバイト先で過去にない仕組みを組み立てた」などの経験をされている学生さんの方が、「面白そう!」と思ってもらえるのではないでしょうか。
まずは自社の特徴を分析し押さえておくべきですが、一つの会社に長く勤めていると、自社の特徴を客観的にとらえることは難しくなると思います。「他社と比較するとどんな傾向にあるのか?」「どんな特徴に学生さんは魅力と感じるのか?」を明確にした上で、採用活動を進めていきたいものです。
その場合は、直近で就活し、企業の特徴を比較していた方々に聞いてみましょう。自社で内定承諾にいたった学生さんや、新卒採用社員にアンケートをとるのも一つの手です。
下の図では、内定承諾者向けに実施したアンケート分析の中で、「希望の業務内容である」の次に「社風が良い」という意見も多く見られます。
それが分かれば、「どんな社風か?」「その社風に合う方はどんな学生か?」とさらに深堀る中で、学生が魅力と感じる自社の特徴を見つけていきましょう。
ちなみに、このような内定者向けアンケートの実施はキミスカの採用管理オプションが非常に便利です。
ご興味ございましたら、こちらのページもあわせてご確認ください。
② ペルソナは複数パターン想定しておく
ペルソナは複数パターンあると、より現実的に多様な採用に生かせるでしょう。しかし、「何個も作るのは手間や時間がかかりそう・・・」というのが本音ではないでしょうか?
その場合はMUST条件とMORE条件を区分けし、MORE条件の部分だけ変えてみましょう。特に「適性」や「価値観」などは、多様なタイプを準備しておくことをおすすめします。
同じ職種でも、「主力となり会社を支える人材」「新たな事業を構築する人材」「新規入社社員の研修など部下を支える人材」など、活躍してほしいポイントによってペルソナを用意した方が組織を活性化することができます。様々な個性をもった学生を採用することで、新卒採用の多様化にもつながります。
ただし、ペルソナが多すぎると、結局ほしい人材の幅が広すぎてしまいブレてしまう恐れがあります。2~3つほど各チームでの活躍イメージに合わせて用意しておきましょう。
最後に
いかがでしたか?採用活動において、ペルソナの設計は欠かせません。
組み立てるのは少なからず手間がかかりますが、一度設定してしまえば、社内の採用に向けた情報共有、戦略立てにも欠かせない存在となり、次年度の振り返り時にもつなげることができます。
ぜひほしい人材の採用成功や、その後の会社の活性化に向けて、ペルソナを活用していきましょう!
また、「ペルソナ設計で押さえておくべき3つのポイント」にてご紹介いたしました、キミスカ採用管理オプションでは、アンケート分析はもちろん、エントリーから内定承諾まで、様々なフェーズの学生の傾向を分析することができます。
こちらのページでさらに詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください!