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【セミナー報告レポート①】データを用いた新卒採用の状況

少子化や売り手市場に拍車がかかり、「当初予定していた採用目標人数に達しない」「採用したい学生が採用できない」
といった課題に直面する企業様も多いのではないでしょうか。

今回は2023年8月24日に開催されたセミナー「今すぐ 実践できる エントリーから辞退させずに内定まで繋げる方法とは」の内容を
2部構成で記事にしております。

本記事は、講演内容の「データを用いた新卒採用の状況」から抜粋し、
最新の新卒採用市場とターゲット学生の集客方法についてお伝えいたします。


◆講演者プロフィール

 
吉田 秀大
株式会社グローアップ 
セールスコンサルティンググループ グループマネージャー


目次

  1. 昨今の新卒採用の状況

  2. 採用成功のためにできる取り組みとは

  3. キミスカでできるターゲット学生の集客方法

  4. 最後に

昨今の新卒採用の状況

これまで採用成功をしてきた企業でも「昨今採用が難しくなっている」という現状がございますが、皆様はいかがでしたか?
実際の23卒全体の数値をご報告いたします。

全体の充足率は 40%と 衝撃的な数値でし た 。
2010年頃から数えても過去最低の数値だと言われております 。
約 60%の企業様で、計画より少ない採用人数となりました 。 
2021卒の時から数えても大体10%以上 採用の充足率が落ちている現状になります。 

しかし、これは中小ベンチャーの企業様に限った話ではありません 。
実は、大企業様も例外ではないのが現状となります。

全企業規模・全地域 で充足企業が減少しているということがわかります。 
また、記載の通り、地域差というところも 関係 がありません 。 
採用できる・できないは 「知名度勝負ではなくなってきた」ということが言えるのではないでしょうか 。

-採用人数が充足していない理由 

「選考応募者数の少なさ」 「内定辞退の多さ」という2 点が主な原因だと言われており ます。

 では、それぞれの原因はどんなところにあるのでしょうか 。 
 まずは「選考応募者数の少なさ 」についてです。

原因として、学生が選考を受ける企業数が年々減少傾向にあるということにござい ます 。 
ナビ サイトの利用率であったり、エントリー の人数が共に減少傾向にあります 。
ただ 、「自社に来てくれるような学生だけを純粋に増やしていく」 ということが非常に難しくなってきているのが現状です。

そして 、 2番目の「内定辞退の多さ」についてです。

原因は、市場的に内定出しと内定辞退の人数が多くなってきていることが挙げられます 。
コロナが明け 採用活動を本格的に動き出す企業様が多くなっていることから、各企業で内定出しの人数が増え、
内定が各社ごとに分散され、その分辞退も多くなります。
実際に、50%ほどのお客様が内定辞退をされたという傾向になっております 。
 
では、 実際にこの2点を放置してしまうとどうなるのでしょうか 。

従来のナビサイトの採用がこれに当たります。 
ナビサイトでは有象無象のエントリーの中から、ターゲット外の学生を省きふるいにかけています 。
もちろん、このままエントリー数が少なくなると、そもそも(ふるいに)入る学生がい ないため、
上位表示などのオプションに課金をしてエントリー確保に動いていくという仕組みになります。 

説明会の日程を増やしても、ターゲット外の学生も来てしまいますが、
その学生も落ち てしまうと充足しないため、内定を出していくというところですね。
ただそうなってくると、結局辞退も増えていく結果になります 。
 
入れても入れてもどんどん学生が出てしまうという、ザルに水を入れているような状態。
それが今の新卒採用の状況になります。
 コストや工数をかけて、結局採用できないという最悪のケースになってしまいます。
 

採用成功のためにできる取り組みとは

正直このままでは、新卒採用が充足することは難しいでしょう。
現在の市場や傾向の中で採用成功を掴むために、自社でできる取り組みが2点あります。

1つ目は、ターゲット学生の集客にしっかりと注力していくことになります。

有象無象のエントリーでふるいにかけるのではなく、エントリー の学生を明確に設定して 、
逆算的に採用の設計をしていくことが非常に大切です。
ナビサイトの掲載も万人に刺さりやすいものではなく、ターゲットに刺さるような訴求内容にしていくのが大事なポイントです。 

データにある通り、採用設計から一貫した戦略を練っている企業が採用成功する可能性が非常に高いです 。


そして2つ目は「社内データの活用で内定辞退を防ぐ」ということです。 
現状、内定者や入社予定者の振り返りをしている企業は全体の4割ほどと言われています。
実際に振り返りから、内定辞退の傾向を掴み、予測をした上で学生とコミュニケーションを取っていくことが大切です。 

右側にあるように 、振り返りをしている企業とそれ以外の企業を比べると、
この成功率が段違いに異なっていることが分かります。


運任せの採用から脱却するには、「本当に欲しい学生に注力して集客していく」
そして「社内データを活用して分析し、内定承諾までコミュニケーションを取り続ける」ことが大切です。


キミスカでできるターゲット学生の集客方法​​​​​​​

ターゲット学生の集客に関して、キミスカでは「活躍社員の傾向分析」に力を入れています。
採用がゴールではなく、採用した方が活躍してくれることが一番のゴールだと考えております。
そのため、社内で活躍されている社員を分析し、その傾向を学生検索に反映することで、
活躍する傾向に近い学生を採用していくことができます。

TPIという適性検査やマッチ度検索、テキストマイニングを用いた検索も可能です。
今後スカウト型を使っていただく際には、ただ条件にあった方々を狙っていくだけではなく、
今後活躍する可能性を持つ学生にしっかりアプローチ していくことが大切です。


最後に

私たちは「運任せの採用の終了」を実現していきたいと思っています 。
そのためには、本当に欲しい人材に注力していくことに加え、 社内データを分析・活用して、
内定承諾までコミュニケーションを取り続けることが重要です。
この点を意識していただきながら、今後の採用を実施いただけますと幸いです。