
効果的な内定者フォローとは?
いわゆる「売り手市場」といわれている昨今の新卒市場。
内定辞退防止は採用活動において避けては通れないかと思います。
来て欲しいと思っていた学生さんから辞退の連絡をもらい、
落胆したことがあるご担当者様も少なくないのではないでしょうか・・・。
言葉の通り、一般的には内定者フォロー=内定を出してからのイメージが強いですが、
実は【初回接触時】や【選考期間中】から学生のフォローが始まっているんです!
逆に選考期間中でのフォローの有無によって、内定通知後の承諾率も大きく改善することが可能です。
本記事では就職活動する学生が企業のどのような点をみているのか、
いつから、どのような学生サポートがより効果的なのか、他社事例を基にご紹介します!
目次
選考中のフォローが大事
内定者フォローというと言葉の通り内定通知後のフォローをイメージする方も多いかと思います。
確かに内定後に面談や座談会を行うことにより志望度が高まる可能性もあります。
しかしながら実は、近年内定者フォローを行うタイミングも変動してきております。
以下データをご覧ください。
<参考記事>
※マイナビ2023年卒学生就職モニター調査(6月)マイナビ
https://00m.in/9NuvZ
実は入社希望をいただくタイミングとしてはインターンシップや1次選考〜最終選考といった選考期間中が多いんです!!
このデータから見ても、選考前、選考中に内定先企業を絞り込み、
内定取得後にはある程度承諾する企業を選定し始めている傾向にあるのが分かります。
(もはや内定者フォローという言葉もなくなりそうですね・・・)
フォローを行うタイミングとしては、「内定後より前」ということがお分かりいただけたかと思います。
しかしながら、上記タイミングに行うことで志望度が上がる、全員が承諾するとも限りません。
ここで大切なことは、上記選考期間に「どのようなフォローを行ったのか」です。
次のトピックにて、
学生とコンタクト、フォローを行う上でのポイントについてご紹介いたします!
内定者フォローのポイント
ここまでは主に時期的な部分に焦点をあててご紹介しました。
続いて、学生へのフォローを行っていただく上で重要となるポイントをご紹介します。
この記事を読んでいただいている方の中には、
「コミュニケーションは多くとってるけど学生にささらない」や「イマイチ学生側からの納得感が伝わってこない」といったお悩みも多いのではないでしょうか。
実は、内定者との関わり方やコミュニケーションの方法を意識いただくだけで効果は大きく変わってくるのです。
ここでキーワードになってくるのが『信頼採用』です。
この『信頼採用』とは、
相手との信頼関係によって企業規模や労働条件に関係なく、
就活生の志望度を上げる独自の手法です。
就活生との信頼関係によって、競合との採用競争を優位にすることができます。
『信頼採用』のポイントとしては、下記の4点です。
①:信頼させる
企業の採用活動では、当然選考中にて「学生を見極めること」は重要です。
しかし、見極めることに注力しすぎるあまり学生との信頼関係の構築を怠ってしまうと、
学生に本来の姿を開示させるハードルが高まってしまいます。
23卒学生の調査結果にて、7割以上の学生が企業に対して「本音を言えた」、
「受け入れられた」と感じたことで志望度が高まったと回答しています。(下図参照)
※キミスカ23卒学生アンケート結果_202208
採用は学生と企業の相互理解です。
相手の考えや想いを理解し、その価値観に訴求していくには何より信頼関係が必要不可欠なのです。
②:理解する
個性が人の数だけあるように、学生も就職活動での価値観はそれぞれ異なります。
学生の価値観を理解せずに行う魅力付けでは、入社意欲を高めるのに十分ではありません。
相手の価値観やニーズに合わせて、
「自社が何を提供できるのか」を的確に訴求することが重要なのです。
その価値観を理解する方法として様々ではあります。
弊社としては
- 働くことによりモチベーションの理解
- 就職に求めていることの理解
- その人のなりたい姿の理解
の3理解が大切だと考えています。
下記表の通り、面接や選考時に「理解する」を意識した1対1の深堀り質問の方が
「自分を見てくれた」、「理解しようとしてくれた」という姿勢が伝わり、入社意欲を高める効果があります。
※キミスカ23卒学生アンケート結果_202208
③:打ち明ける
よく内定者へのフォローや自社のことを伝える際、
強みや魅力ポイントといったポジティブな要素のみをお伝えすることが多いと思います。
確かに、その会社のストロングポイントや自社にしかない特徴を伝えることで、
学生の心を動かすこともあると思います。
しかしながら、どれだけポジティブな要素のみお伝えいただいても、
表面的な内容であれば不安感や不信感を抱いてしまいがちです。
実際の所、生まれた時からインターネットが普及している現代の就活生の傾向として、
ネットや口コミ等で貴社のことを事前に調べることが当たり前になっており、
ポジティブな情報のみならず、中には懸念となり得る情報を入手する可能性も高いです。
<参考記事>
※学生就業支援センター 22・23卒生対象 就活におけるクチコミの活用状況調査
https://ferret-one.akamaized.net/files/62216165fdb60f25b7ac4f98/dl-report-20.pdf?utime=1646354789
上記のような場合、「学生が調べる」が先か、「企業から打ち明ける」方が先かによって、
受け手となる学生自身の印象、心情も全く異なります。
その状態で、企業からの発信がない状態で後々調べてネガティブな情報が発覚した場合、
学生も不安に感じてしまいますよね。
だからこそ、マイナスな部分も含めありのままを打ち明けることが結果的に信頼を得やすいのです。
マイナス面も、「辛いけど、その分責任と自由があって楽しい」や、
「当社は~~といった課題はあるけど、事業戦略で○○を中心に取り組んで乗り越えようとしている」といったように、向き合い方を提示することでマイナスを与えるリスクを軽減できます。
そのためにも、自社の実態や人事担当自身の考えを打ち明けることがポイントです!
<参考記事>
※学生就業支援センター 22・23卒生対象 就活におけるクチコミの活用状況調査
https://ferret-one.akamaized.net/files/62216165fdb60f25b7ac4f98/dl-report-20.pdf?utime=1646354789
④:期待する
期待を伝えることは「あなたという人柄、人間性が自社には必要」ということをダイレクトに伝えることができるだけでなく、
入社意欲を高める効果も期待できます!
その際、各学生の能力や強みを兼ね備えた伝え方をするとより効果的です。
いかがでしょうか?
深く話を掘り下げることで、1人1人の魅力と大切にしている価値観がわかるので、
そこに合わせた1to1のコミュニケーションで魅力付けをしていく必要があります。
内定出し後ではなく、その前段階からこの『信頼採用』の手法を用いて、
本当の意味でのマッチングを実現いただけることを願っております。
内定者フォロー事例
ここまでフォローのポイントや時期についてご紹介してきました。
最後に、実際に行われているフォロー事例をご紹介いたします。
- 事例1
業種:IT
従業員数:300~500名
●選考期間中の座談会
●社内報の送付
●内定者全員×採用担当のオンライン交流会
- 事例2
株式会社グローアップ
業種:人材
従業員数:~50名
2社目は弊社グローアップの事例をご紹介いたします。
弊社では毎年5名程の採用を行っており、
以下では事例1でご紹介した選考期間中の座談会の実施と併せて、2023卒採用にて実施したフォロー施策をご紹介いたします。
●内定者へ手書きの手紙を送付
●内定者アルバイト
最後に
ここまでご覧いただいていかがでしたでしょうか?
ポイントとしては、
- 学生自身が入社後働くイメージが持てるか
- 内定通知後ではなく、選考期間中でのフォロー
この2点になります。
新卒採用は双方にとっての相互理解の場です。
ぜひ本記事をご参考に学生フォロー施策を検討いただき、
相互理解につながる学生との採用になりますよう願っております。