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25卒後期採用特集「選考中の離脱・辞退を防ぐためにやるべきこと」

学生一人当たりのエントリー社数や選考参加社数が減少している昨今、選考中の辞退はできるだけ防ぎたいものです。
そこで今回は、辞退の要因となる企業側の対応について、学生の生の声も交えながら詳しくお伝えいたします。
今からでも改善できるポイントばかりですので、自社の選考・学生対応を見直すきっかけにしていただければ幸いです。


目次

  1. 企業への不信感が辞退を招く…?改めて見直したい「選考中フォローの基本のき」
  2. 学生アンケートから読み解く!マイナス印象を持たれる企業の特徴
  3. グローアップ採用担当が語る「後半期の採用成功のために行っていること」


1. 企業への不信感が辞退を招く…?改めて見直したい「選考中フォローの基本のき」

せっかく自社に興味を持ってくれたのに、辞退が多いと感じたときは、
まず日頃の学生とのやり取りを振り返っていただきたいです。
意外にも、日頃のやり取りの中で不安や不信感を与えてしまい、志望度が下がってしまうケースがあります。

例えば、以下のようなケースです。
それぞれの対応がなぜ不信感に繋がるのか、その理由と併せてご確認ください。

①選考内容の詳細が不透明
② 土日・夜間のメール対応
③ 説明会参加後のフォローがない
④ 面接官の態度や対応


①選考内容の詳細が不透明

大学4年生の夏以降の後半の採用では、説明会兼選考会や説明会後すぐに選考に案内するケースが多くなります。
エントリーから選考までの期間が短いからこそ、エントリー時に選考内容の詳細を
把握しておきたいというのが多くの学生の心理です。

実際のエントリー後の返信文をもとに、学生が選考に関する情報にどれほどの具体性を求めているか見てみましょう。



案内文としては問題ありませんが、詳細があることでさらにイメージができ、予約・参加のハードルが低くなります。
また、選考に関する情報が不足している場合、「なぜ詳細を教えてくれないのか」と不安に感じられるケースもあるため分かりやすく明記しましょう。


② 土日・夜間のメール対応

  • 土日休みの企業のはずなのに、土曜に返信が来た
  • 営業時間は18時までのはずなのに、19時に返信が来た

など、募集要項に記載された勤務時間と異なるタイミングで連絡が来たとき、プラスの印象を受ける学生は多くはありません。

スカウトメール、返信メッセージの送信時間については既に気を配っていただいているとは思いますが、
上記のような対応が重なると不信感に繋がってしまうため、今一度ご注意ください。
※採用担当者以外が学生とやりとりをする場合は、連絡を取る時間の共通認識を取っておくとよいでしょう。


③ 説明会参加後のフォローがない

  • 説明会で質疑応答の時間がなく、疑問が残ったまま放置されている
  • 説明会参加後、選考に関する案内がなく放置されている

なども離脱・辞退の要因となってしまいます。
質疑応答の時間で、インターネットにはない情報を求めている学生も多いため、質問を受け付けるコンテンツを設けるか、
それが難しい場合は参加後のお礼メールに質問受付の旨を追記するなど、学生の疑問を解消する場を設けていただくのがおすすめです。

自身の不明点を解消できる場がない、どこに連絡すべきかわからない状態だと、
お互いがアクションを待つ状況になり、志望度も他社と比較して下がってしまいます。
また、説明会や選考終了後は、企業からお礼とともにその後の流れについても連絡するようにしましょう。

④ 面接官の態度や対応

実は、志望度が下がってしまう一番の要因は「面接官の態度や対応」です。
どんなケースが悪い印象に繋がるのか、反対にどんなときに好印象を抱くのかを、学生アンケートをもとに次章で詳しく見ていきます。


2.学生アンケートから読み解く!マイナス印象を持たれる企業の特徴

エントリー後の対応も採用面接も、すべて人と人とのやり取りです。
だからこそ、企業の対応一つで良い方にも悪い方にも転ぶ可能性があります。
キミスカを利用する学生を対象に行ったアンケートから、「印象が良かった面接」「印象が悪かった面接」の具体例を紹介いたしますので、
自社の面接と照らし合わせてご確認ください。


〈参考:【キミスカ採用研究室:24卒Vol.6】23年2月度24卒学生アンケート結果

採用面接は、企業と学生が対等な関係でお互いを知り合う場です。
「自分のことを知ろうとしてくれる姿勢」や「話しやすい雰囲気」は、コミュニケーションの基本ですが、
採用面接という見極める場であってもこの基本は変わりません。

「選考中に志望度が上がらなかった理由」を聞いたアンケートでも、前章で述べた不信感を招くポイントと多くの共通点が見られました。
採用に関わる全員が学生と対等に向き合うことで、学生の志望度は自然と上がり、その後も強く印象に残ります。


〈参考:【キミスカ採用研究室:23卒Vol.1】志望度を上げるポイントは選考中の接し方にあり!?


3.グローアップ採用担当が語る「後半期の採用成功のために行っていること」

弊社グローアップでは、通年採用として大学4年生の夏時期についても採用活動を行っています。
そこで新卒採用担当に、後半期だからこそ行っていることを3つ教えてもらいました!


① これから採用したい学生の特徴を明確にする!
② スカウト送付量を増やす!
③ 候補者に合わせたフォローを行う!


① これから採用したい学生の特徴を明確にする!

グローアップでは採用活動開始時に、画像にある3つのペルソナを設定していました。
しかし後半期に入ると動いている学生層の変化や実際の採用難易度を考慮し、ペルソナを①②に絞り、
そこに向けたスカウト文や企業ページの見直しを行いました。

ペルソナを設定していない企業様も、これから採用したい学生・採用できる学生がどんな人なのかを明確にすることで、
キミスカでのアプローチがしやすくなります!


<参考:ペルソナ設計の方法とは?


② スカウト送付量を増やす!



出典:就職プロセス調査(2025年卒)「2024年6月1日時点 内定状況」

6月1日時点での内定率は82.4%と昨年よりも2.8ポイント高くなり、就職活動を継続する学生も減少傾向にあります。

キミスカでも同様に新規登録者やアクティブな学生は減ってきていますが、「ログイン日」で絞っていただくことで、
まだまだ企業様からのアプローチはご実施いただけます。
弊社の採用でも、スカウトの再送信を活用しながらゴールド/シルバースカウトは毎月送り切っています!


③ 候補者に合わせたフォローを行う!

ー初回接点の参加ハードルを下げる

後半期に就活をする学生は限られているため、エントリーしてくれる学生は非常に貴重です。
一人でも多く接点が持てるよう、初回イベントの参加ハードルは下げていただくことがおすすめです。

≪グローアップでの取り組み≫
「面談兼一次選考」を実施し、面談というカジュアルな形式で学生の本音を引き出し、優秀な学生には次のステップに案内するフローで対応しています。

ーTPI適性検査の結果を用いたフォロー

自ら企業を調べてエントリーするナビサイトとは異なり、スカウト型ではエントリー時点での志望度にばらつきが生じることがあるため、
志望度を向上させる取り組みが必要です。

≪グローアップでの取り組み≫
弊社では全社員が適性検査(TPI適性検査)を受けており、学生にも同様の適性検査を実施しています。
その結果を活用し、志望度を高めるために似た傾向の社員との座談会を行ったり、情報提供を行うなどの工夫を実施しています。
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ー就活フェーズに合わせたフォロー

学生ごとに就活の進捗が異なるため、採用担当者がメンターのようなポジションで学生をサポートし、定期的にコンタクトをとることが重要です。

≪グローアップで取り組んだこと≫
就活を始めたばかりでやりたいことや軸がまとまっていない学生には、会社を紹介するだけではなく、
一緒に自己分析を行い整理する時間を(面談)を設けました。
その結果、整理した内容を最終選考で活かし、内定に結びつけることができました。
これまでのフォローの積み重ねが、他社バッティングを乗り越え、最終的には承諾を得ることができました。


おわりに

本記事では、選考中の離脱や辞退を防ぐための取り組みについてご紹介しました。
学生の数が限られる後半期の採用では、一人ひとりとどれだけ丁寧に向き合えるかが重要です。
本記事で述べたポイントや選考中のフォローが、貴社の採用活動にお役立ていただければ幸いです。